階段の取り付け解説　〜プレカット階段〜

回り階段を取り付け

階段の取りつけはマイホームの工事も終盤にさしかかろうかという頃に行われます。最近の階段はあらかじめ工場で精密に加工されてくるプレカット階段とよばれるものが主流です。

プレカット階段のメリットはすでに精密加工されいるので取りつけにかかる手間の少なく、品質にバラつきがないという点があげられますね。

それでは階段の施工風景をのぞいて見ましょう！

階段には回り階段と呼ばれる部分があります。階段がカーブするかのように回って取りつけらる箇所のことで、階段ののぼりはじめや終わりの部分にくることが多いですね。

	まずは回り階段を取りつける準備として下地を作っておく必要があります。
	上の写真手前の柱の拡大写真です。回り階段がくる部分をけずり、階段をはめ込むわけです。

階段および、その付近の施工は大工仕事のなかでも比較的難易度の高い箇所です。中途半端な下地をつくってしまうと後で音鳴りの原因になりかねませんし、水平にも気を配る必要があります。そのため階段の取りつけはけっこう時間がかかります

慣れた職人がやって丸一日ぐらいは普通にかかりますね、大工さんによっては半日で仕上げる凄い人もいますけど！

下地を作ったら、回り階段の踏み板をはめこんでいきます。プレカット階段は加工されているとはいえ、踏み板の幅などは大工さんが自らカットして施工する必要があります。材料はひとつしかないので失敗がゆるされない一発勝負です！

	まずは回り階段の最初の一段目、三角の形をした踏み板をはめ込みました。
	回り階段が完成しました！どうですこれが回り階段ですよ、やっと階段の形が見えてきましたね。

下地に踏み板をはめこんだら、ぐらつかないようにビスを捻じ込んでしっかり固定しておきます。これで階段施工の第一段階は終了です。上の写真を見てください円を描くように階段がかかっていますね、これが回り階段なんです。

回り階段がない家も存在しますが、そういう家は階段と階段をむすぶ直線距離が長い場合に可能になります。そうでないと階段が急傾斜になってしまいますから、回り階段には傾斜をゆるくするという効果があるんですよ。